[[活動]]

日時:2009年1月27日(火)11時−12時
場所:2号館3F301セミナーホール
題目:「高分子配向膜を用いた金ナノ粒子チェーンの形成と光学特性」
講演者:登阪雅聡先生(京都大学 化学研究所) 
概略: 我々は、摩擦転写により作製したポリテトラフルオロエチレン(FT-PTFE)の高配向薄膜基板上で高分子などの希薄溶液が蒸発する際に、結晶化とは無関係に配向したロッド状の構造が形成される現象を発見した。金コロイド溶液をFT-PTFE基板上で蒸発させた場合には、一次元に配列した金ナノ粒子の集合体、即ちナノ粒子チェーンが形成された。 金や銀のナノ粒子チェーンには、光信号伝達や電場増強などの機能が発現する。FT-PTFE基板上でナノ粒子チェーンが自己組織化する現象は、ナノフォトニクスデバイスの製造手段として期待される。そこで、この現象についてより詳細な原理の解明を試みた。金ナノ粒子チェーンの光学的異方性を利用して、解像限界以下のナノスケール構造が形成される過程を光学顕微鏡でその場観察する事に成功した。その結果から、この現象は一種の流動誘起凝集と考えられた。構造形成に必要と考えられる条件を満たすよう流路を作製し、そこでも金ナノ粒子チェーンが形成される事を確認した。