MSSセミナー@米沢 #02 †
日時 †
場所 †
講師:戸田 昭彦 氏(広島大学) †
講演タイトル †
「自発的勾配場からの高分子球晶の構造形成」
概要 †
高分子結晶を溶融体や粘性液体から成長させるとき、
微結晶が枝分かれを繰り返しながら3次元空間を充填した高次構造
(球晶)が形成される。球晶形成機構に関しては,数十年来,多くの
研究がなされているが,未だその本質は明らかにされていない。
今回,結晶成長が自発的に形成する勾配場からの構造形成という
見方でその成因にアプローチする。
講師:山口 哲生 氏(東京大学) †
講演タイトル †
「粘着性ゲルシートのすべり摩擦」
概要 †
粘着性を有するゲルシートの一端を掴んで硬い基板上で
引っ張ると、ゲルは粘着性のため界面ですべることができず、
代わりに剥離の波が伝播することによってその重心が移動する。
この「すべりを伴わないすべり摩擦挙動」について、
実験及び理論(破壊力学)による解析結果を報告する。
講師:森田 裕史 氏(東京大学・JST-CREST) †
講演タイトル †
「高分子ー固体間界面におけるミクロからマクロスケールの解析」
概要 †
我々は、高分子ー固体間界面における各スケールの問題について
研究を行なっている。具体的には、ミクロなスケールでは、
「基板界面における高分子運動性とガラス転移温度」から、
少しスケールが大きな「AFM探針における凝着力測定」、
さらにミクロンスケールの「ゴムの粘着・剥離実験」がある。
本講演では、これらの概要を報告し、固体近くの高分子に関して
様々なスケールの見方から議論を行なう。
講師:磯部 雅晴 氏(名古屋工大) †
講演タイトル †
「2次元剛体球系の速度自己相関関数とロングタイムテール」
概要 †
AlderとWainwrightが剛体球分子動力学シミュレーションにより
発見した大きな成果の一つに速度自己相関関数のべき的な長時間
緩和(ロングタイムテール)がある。
2次元では輸送係数の時間相関関数表式(線形応答理論)
に対数発散を生じるために、公式の妥当性が問題となり、
70年代における非平衡統計物理の中心的な課題となった直接数値
シミュレーションから検証するには本質的に大規模計算が必要で
ある。講演では、「ロングタイムテール (long time tail)問題」
を再訪し、Alderらの最初の論文から40年近く経た現在の最新の成果
を報告する。